青春の過ごす中で大好きだった漫画

高屋奈月さんの漫画『フルーツバスケット』です。この漫画を知ったのはちょうど高校生の時でした。ヒロインはどこにでもいる普通の女子高生なのですが、幼いころに父を亡くし、母も亡くしたヒロインの透がテント生活をするところから話は始まります。もちろん女子高生がテントで生活をし続けることはできませんが、突飛な発想に驚きました。フルーツバスケットでは、たくさんの魅力あるキャラクターが登場します。その誰もが痛みや苦しみを抱えていて、その上、人には説明しづらく、悩みの性質上理解されにくいものでした。同じ悩みを抱える者は互いを疎ましく思いながらも、理解できるのは同じ悩みを抱えた者同士だということで鬱屈したものを抱えて暮らしています。普通の人として暮らすということがどれだけ大変なことかを漫画を通して繰り返し読者に投げかけてきます。学園もののラブストーリーではあってもファンタジーの要素が絡んだ作品は、ドキドキします。十二支の呪いがかけられた登場人物は異性に抱きつかれると憑かれた動物に変身してしまいます。十二支同士だと抱きついても平気ですが、十二支以外の人に恋をしたことで悩みや苦しみを抱えます。“こんな自分を誰が受け入れてくれるのだろう”。恋愛だけではなく、多くの場面で人は、他者を受け入れ、受け入れてもらうことを望み、その望みが叶わないことに絶望します。フルーツバスケットではキャラクター一人一人に大切な物語があって、その物語が丁寧に語られていく様子を毎回楽しみにしていました。他にも良い作品はたくさんありますが、泣き笑い、共感し、青春を共にした作品です。十二支の呪いは本編のラストであっけなく解かれてしまいます。その理由も明かされますが最後の最後まで予想がつかず、ハラハラドキドキした作品でした。コドミンの評判が知りたい