国際電話や会議通話の英語がわからない国際電話や会議通話の英語がわからない
読者の方から次のようなメールが届きました。
小生は、現在某外資系企業で働く身ですが、英語に苦しんでおり、英会話学校に通いながらテープを日々聞くなど努力している最中です。
特にヒアリングで即効性のある勉強法を探す日々でしたが、「かけこみ寺」を読んで時間が大切とよく理解できました。

私なりに特に英語学習で現在、思うのは、英会話学校と実際のビジネスシーンとの落差です。
英会話学校でレベルチェックを受けると、大概「レベルが高い」とAdvance 当りに評価されるのですが、私は実はビジネスシーンでネイティブが言っている会話が全くちんぷんかんぷんなんです。

ただ、外資に勤めれば、相槌の打ち方や、多少気の利いた返答の仕方も分かりますので、英会話学校ではこれが過大評価されてしまうのでしょう。
それに、講師が若くてビジネス経験に乏しい場合、いくら「週末は何やったか」だの「日本の面白いのは」だの、雑談を繰り返しても即効性はありませんよね。
プライベートレッスンで、自らテーマを指定いくしかないのでしょうか。

実際のビジネスシーンで悩ましいのは、Conference Call です。ただでさえ電話だとなかなか理解できない英語が、世界中の人間が同時参加のConference Call はSpeak more slowly please と遮ることも出来ず、突然質問が飛んでくると、理解出来ないでいる自分がLiveで世界中に伝わるという悪夢的な事態になります。
私一人、バカみたいで。
で、既に英語がトラウマになりつつあるのですが。

是非、電話会話なんぞをテーマに何かコメントがありますれば、私にとって大変貴重なアドバイスとなります。

本日はこの方が提起された問題について展開してみたいと思います。

まず英会話スクールの先生の英語はよくわかるが仕事の現場での英語がわからないという問題です。スクールのネーティブの先生とは何でも議論できたのにアメリカに行ったら、それがまったく出来なかった、同じネーティブの英語が何でこんなに違うのか、とすっかり悩んでしまったというような話はよくある話です。
なぜこのようなことが起こるかと言いますと、スクールの先生の場合はこちらのことを英語のうまくない日本人と完全に意識しています。そのため英語を話すときにためらいや遠慮があります。ところがアメリカやイギリスに出張して初めて会うネーティブには私たちのことをそんなに英語が下手だとは思っていません。ネーティブに話すスピードで通じると思っていますし、スラングもわかると思っています。自分の訛りも何の障害にもならないと思っています。
それどころか軽妙なスラングも使わず、ジョークも入れずにゆっくり話すと飽きられてしまうのではないかとすら思っているのです。こちらの話す英語が流暢になればなるほど相手はこのように思います。筆者の場合なんか、ファーストネームがマイクですから、相手は容赦しません、まさに息もつかずに一気に話されてしまうのですね。この結果、まったくわからない英語になるのです。

したがって、このようなことをなくすためには、普段からこのへんのことをスクールのカウンセラーや先生と話し合っておいたほうがよいと思います。日本で英会話スクールの先生を2年以上やっているネーティブの欠点(?)はもともと持っていた訛りがなくなっていることです。このため標準的なきわめてわかりやすい英語を話すようになっています。
ですからこちらがある程度うまくなってきたらなまりのある英語をスピードを落とさずに話してくれと頼んでおいたほうが練習になります。

これでスクールの先生の英語と現場の英語の違う原因がおわかりになったと思います。なまりの対策としてはニュース番組を聞いたりして多くのネーティブの英語を聞くのがいいと思います。

さて次に電話や会議通話です。今と違って国際電話が目の玉が飛び出るほど高額だった昔は国際電話を効率よく終えるためにあらかじめ相手に電報やテレックスを打って内容を知らせてから電話をしたものです。
最近は経費としては国際電話も手ごろな値段になってきたものですから、このような気遣いもすることなく、いきなり電話をするようになってきています。しかし日本人が英語で電話をするときは事前に情報を伝えずに電話での打ち合わせを始めると時間が倍以上かかって理解も不正確になります。
面倒でも、まずメールで内容を伝えてから電話での打ち合わせをするような取り決めを社内につくるべきだと思います。

さて次は会議通話です。質問した方が体験されているような会議通話には大きな欠点があります。英語をその共通の言語としていることです。このため英語を母国語とする人には抵抗がないかも知れませんが、それ以外の人にとってはハンディキャップとなっています。
公平さを重んじるのであれば通訳をつけるべきだと思います。もっとも通訳の人も逃げてしまう仕事かも知れません。
事前の資料もなく、フランス人のわかりにくい英語や標準的イギリス英語とかなり違うスコットランド人の英語、はてはなまりの強いテキサスの英語など、世界のわかりにくい英語の使い手が一同に会する会議通話の通訳を喜んで受ける人がいるかどうかは疑問です。
このようなネーティブスピーカーとノン・ネーティブスピーカーとの落差をなくすために会議通話のプロトコルと言いますか、決まりのようなものを本部は作成すべきだと思います。また支社の人たちはそれを働きかけるべきだと思います。
例えば話が変わるときは関連することなのか、そのデータなのか、反論なのか、そのようなことがわかるだけでも、ノン・ネーティブスピーカーにとっては理解が楽になります。つまり背景をできるだけ事前に相手に与えるという工夫が必要だということです。内容については事前に通知されているのでしょうが、できれば関連する資料についてアクセスする方法などを連絡してもらうことも大切です。
英語のうまい人が代表となっている国際会議でも、重要な会議は各国語の同時通訳がついているのを考えても英語のみで会議する不平等さと危険はわかると思います。

さて次に質問者がどのようにしてこのような会議通話で通用する会話力を早急につけたらよいかについて考えてみたいと思います。
まずその業界の英語を徹底してマスターしてしまうことです。自動車とかソフトウェアとか、あるいは金融とか専門は限定されているはずです。そのジャンルの専門用語をネーティブと同様、あるいはネーティブ以上に覚えてしまうのです。

そしてヒアリングですが、そのジャンルのものを集中して聞くようにします。英会話スクールの講師の質も以前と比べると格段によくなっていますから、そのジャンルのテキストを使用して議論をするようにします。
ヒアリングの時間は最低でも毎日一時間、出来れば通勤時間を利用するなりして2時間、そして土曜か日曜のどちらかは3時間から5時間、つまり一日中聞いているということです。
ある英語がうまくなった人の奥様はご主人に対して大変な不満を持っていました。
何かと言いますと、家に帰ると自分の部屋に閉じこもって英語を聞いており、食事の時以外は出てこない、休日でも朝から晩まで聞いているというのですね。
それでも後に英語が堪能となり全世界に雄飛して仕事が出来るようになり、その奥様も一緒に行ったりしてエンジョイされたそうです。
筆者がいつも言っているように語学は集中してやると効果が目に見えます。

話は飛びましたが、自分のカスタムメイドの集中講座を半年間やれば今の問題はかなり解決できると思います。
なお、現在連載している「通訳への道」はこのような人にとって参考になると思います。あわせてお読みください。

Good luck and talk to you soon!

 リーディングのとき単語を引くのは面倒へ
 英語かけこみ寺へ

This page was written by Mike Sakamoto.
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