海外での英語勉強法海外での英語勉強法
マイクです。
最近海外にいる読者から受信するメールで「海外にいるのだが英語の勉強法がわからなくなった」という内容のものがよくあります。本日はこの問題について考えてみたいと思います。

このようなメールの一例に次のようなものがありました。

マイクさん、こんにちは。
私は現在カナダに住んでいます。高校の時からで4年ほどになりますが発音やすらすら喋るといったことはそれなりに上達しています。気のあった友人達との会話がほとんどで社会経験が乏しいのがじっさいです。
実はパーティなどで初対面の人に何をどう話したらよいのかまったくわからないのが悩みの種です。ちなみに自身、就職経験はゼロです。

一対一で会話をするぶんには多分困らないと思いますが、これが三人、四人となりますと話の内容についていけなくなるでしょう。なんせローカルな話題にすら私には限りがあるのですから。

今年の九月にTOEICを(初めて)受けたのですがListening485、Reading415 でTotalは900点でした。
テレビのNewsなどはある程度理解できます。映画も見ていて楽しいです。中高学生向けの本は辞書なしで楽しめるのですが新聞となると専門用語が多いので大変です。分からない単語や言い回しは前後の関係でなんとなーくりかいできます。
Writingはかなり悪いです。
communication においてですが同年代の人と話す時には言葉につっかかることはないですが、ビジネスpeopleや年配の特に英語だけを喋る人たちと会話をはずませようとするとどうもうまくいかないのです。ちなみに発音とイントネーションはネイティブとほとんど変わらないと言われます。

どちらかというと英語は勉強して覚えたというより生活から学んだという感じです。だから日本語に訳すことが苦手です。
最近 どうやって自分の英語力を上達させたらいいのかわからなくって困ってます。

以上がメールの内容ですが、英語のよく出来ない人にとってはこの人の悩みはわからないと思います。TOEICで900点も取って悩むなんておかしいという声が聞こえてくるかも知れません。
TOEICの最大の欠点は読解力の正確な判断が出来ないということです。回答は選択式ですからある程度しかわかっていないという場合でも正解になってしまうことがあります。
新聞が辞書なしだと読むのが大変だということですと、この方の読解力はおそらく中級で英検2級位でしょうか。

ところがリスニングは485点です。これは本物だと思います。筆者が推測しますと、この人は耳のいい人で耳から英語を覚えていくタイプだと思います。カンもいいほうでしょう。
ですから同年代の人と英語で話すことは不自由することはありません。飲んだり、食べたり、遊んだりすることは不自由するどころか楽しくてしょうがないと思います。
学校の先生はこの人のことを外国人学生と思っていますから、言わんとすることを理解しようと努力してくれますし、また他の留学生との交流もしていますからこちらが何を考えているかもわかってくれます。

writingはかなり悪いと認めていますから、話す英語はよくないのだと考えられます。語彙も貧困で文法も間違いが多く、簡単な会話なら問題ないのですが、少し込み入った内容の話や仕事の話になったりすると難しくなってくると思います。つまり極めていびつな英語力の構成となっていると考えられます。

実はこのような人は多いのですね。筆者の知っている人は小学校から高校までアメリカで教育を受け、大学だけは日本の大学を卒業しました。当然のことながらヒアリングの力は抜群で、スラングもよくわかりますから映画もほとんどわかるそうです。筆者なんかは映画はわかりませんからうらやましい話なのですが、ところがTimesは全然読めませんし、難しい話になると会話力は途端にダウンしてしまいます。

このような人に共通する問題は何かと言いますと、微妙なニュアンスの会話がまったく出来ないということです。
話はとびますが、英語はうまくないのにアメリカやカナダで素敵な異性にめぐり合い晴れて結婚までする人がいます。
ところがこのようなカップルの場合、その後夫婦としてのコミューニュケーションがうまく出来ないとか、言い争いのときに自分の言いたいことの半分も言えないことで口惜しい思いをしている人がいます。このような人たちからのメールを受け取りますと私がウルトラマンとして代わりに言い争いに参加したくなるくらいです。

話は戻って、なぜこのような英語力になるかと言いますと、これらの人たちは読解力が極めて弱く、また語彙も乏しいのです。そして文法も含めた基礎力に問題があります。
ところがホームスティではこのようなことは問題になりませんよね。
異性と飲んだり食べたりしているときにも問題になりません。お互いに理解しようと思っているのですからそれは当然でしょう。男女として求め合っているときなどは「アバタもえくぼ」で逆に魅力になっていたりすることさえあります。
ところが一緒に住んだり、結婚したりすると相手の、あるいは自分の英語の下手さが際立って見え始めるのです。
考えて見たら怖いですねぇ。皆さんも気をつけたらいいと思いますよ。

さて、本題に戻ってこのような人たちはどのような対策を立てればよいのでしょうか。

答えは簡単です。基礎力がないのですから基礎力をつける勉強をすればよいわけです。文法については英米で売られている文法書でも日本で売られているものでもいいですから、それを購入して勉強すればよいでしょう。今さら文法の勉強はいやと思うかも知れませんが、ある程度英語がわかってくると文法も面白いということがわかってきます。筆者も最近分厚い文法の参考書を買ってきて毎日復習しています。

「えっ、何ですって、文法の勉強なんか毎日よく出来るなですって」。いやぁ、白状しますとトイレでいつも見ているのですよ。
難しい本はトイレで読むと意外とわかります。

読解力については何となくわかったということで満足すべきではなく正確に理解する、出来れば正確に日本語に置き換えるという努力をすべきです。このための参考書は対訳本や読解力についての読本などいろいろあるでしょう。
ある程度のレベルにいっている人はNewsweekの英語版と日本語版を読み比べてもよいと思いますし、文学や専門書の英語と日本語版を読み比べるのも興味が持てると思います。
筆者のお奨めは朱牟田夏雄の対訳です。この人の英文解釈はとても勉強になります。ちなみにアマゾン日本www.amazon.co.jpで検索するとこの人の本は35冊出てきました。

私が強調したいことはこのような勉強法によって一字一句を正確に理解するという力が養われることです。ただしこれはいわゆる精読で乱読も必要です。
乱読は文字通り片っ端から読んでいくことです。おおまかな意味さえつかめていれば単語がわからなくても速いスピードで読んでいくことが大切で、この方法により語感が養われます。
初めは月に一冊読むのが大変かも知れせんが、忍耐強く続けていると一週間で一冊読めるようになり、さらに上達すると二日で一冊が読めるようになります。このような努力を何年か続けるとある程度難しい語彙を使用して英語で考える習慣が自然に出来てきます。

これが英作文の時にものを言うのです。英作文の力というものは、基本をある程度やっておくとリーディングをやっているだけで向上していきます。いろいろなものを読んでいて英語らしい表現や面白い表現に出会うと今度はそれを使って見ようと思います。
それを使って通じると嬉しいものですが、通じないときもあります。原因はいろいろありますが、正確に覚えていないために通じないことが一番多いようです。
また自分が思っていたニュアンスと違っていたということもあり、勉強になることも多いですね。

さて最後のアドバイスですが、英語の勉強をする時間を増やすということです。筆者がいつも主張しているように英語の上達はかけた時間に比例します。自分に合った効果的な勉強法は絶えず研究していくべきだと思いますが、決め手は勉強の絶対量です。
ところが困ったことに上級を目指すときは一日に2, 3時間やっていたのでは上達が目に見えないんですね。
筆者の最近の体験をお話しましょう。筆者は翻訳者としてクライアントからお金をいただいて翻訳したり、他の翻訳者が訳した日本語や英語に赤を入れます。この業務についてはほとんど困りません。もちろんどうしてもわからない英語はありますから、それについて英米人スタッフの意見を聞いたりすることはありますし、日本語から英語に翻訳した場合、英語をチェックしてもらったりはします。
このようなことは初期の頃には勉強になるのですが、最近は英語力を向上するという点ではあまり効果がありません。

そこで毎日自宅で2時間、土日は4, 5時間、小説や思想書を読んだりして勉強を始めましたが、半年経っても効果がほとんどあらわれていません。ところがここでやめてはいけないんですね。
ときどき、もうやめたぁっ!と言ってやめたくなるときもありますが、上達したときの喜びを楽しみにして続けています。

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This page was written by Mike Sakamoto.
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