|
アメリカ人でも日本人に訪問されると火星人がくるように騒ぐ人がいる
筆者のあるアメリカ人の友人はいくつかのアメリカの会社のコンサルタントをしていますが、その一つのボストンにある会社が日本の取引先がはじめてくるというので、火星人がくるように騒いでいたそうです。世界は狭くなったといわれますが、依然として東西文化の違いは大きいものだと思います。その卑近な例の一つとして会話をするときに相手を見つめる方法が違います。英語ではeye-contact(目と目を見つめ合う)といって聞き手は話し手の目をしっかりと見つめるのが礼儀です。英語にはlook into one's eyes(相手の目をよく見つめる)という表現もあるくらいです。お茶をだされたら相手をしっかりと見つめ、"Thank you."と言いますし、言われた方は、また相手をよく見つめて"You are welcome."と言うわけです。
ちなみにこの"You are welcome."というのは日本語の「どういたしまして」と、少しニュアンスがちがいます。日本語の場合、「ありがとうございます」と言われていちいち「どういたしまして」とは言いませんし、「いいえ」と軽く言うか、あるいはそれが聞こえなくても問題にはなりませんが、英語では、それほど親しくなっていない場合は特にきちんと言わないと逆に礼儀を知らないと誤解されます。もちろん "You are welcome."でなくて、"No, problem."とか"OK."とかですます場合もあるのですが。
日本語ですと、こんな風にはなりませんよね。日本ではそっぽを向いていたのではもちろん失礼ですが、男女の場合なんか、あまり見つめていては自分に好意があるのではないかなどと誤解されてしまいます。筆者は、あるアメリカ人の英語教師として日本にきたばかりの人に、生徒がこの eye-contact をしてくれないのでストレスに陥ってしまっていると相談されたことがあります。またアメリカ人スタッフの一人が私の自宅によくきていたのですが、私の家内がきちんと顔を見てくれない、だから家内から嫌われているんじゃないかと愚痴っていたことがあります。話は少しちがいますが、テレビなどでも男女のアナウンサー二人が組んで放送している場合、日本ですと、片方の男性アナウンサーが話しているときでも、女性のアナウンサーは視聴者のほうを向いていますが、アメリカのテレビでは話しているアナウンサーのほうを向いていますよね。
日本人の中にアメリカ人は行儀が悪いと言う人がいます。日本的感覚からすればその通りでセールスにきたのに椅子に座ったとたんに足を組むわ、ちょっと慣れたら立ったついでに机に座るわです。ですけれど彼らの論理からは、マナー違反でもなんでもありません。
|