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マイクです。Kさんから面白い質問がきました。今日はそれについて展開してみたいとおもいます。
質問
私は、現在ある英会話学校に通っており、1年以上になります。とてもフレンドリーな学校で、先生と生徒の仲が良く、個人的に食事をしたり遊んだりと、特に学校の規定もないのでみな自由に外国人教師と友達になっています。私の学校では、アメリカ人の先生は多くなく、オーストラリアやイギリス、アイルランドなどの人が多いのですが、彼らのしゃべる英語は国によってところどころ違っており、当たり前ですが生活習慣もそれぞれ違っています。同じ英語を話す人たちでも、全く違う国民性を持っているんだと実感させられる場面もしょっちゅうです。
お伺いしたいのは、ホームページ上でおっしゃっていた外国人との付き合い方についてです。泊りに行く仲になったら冷蔵庫を勝手に開けても構わない、いきなり料理をはじめても大丈夫、とありましたが、それは、アメリカ人だけでなく、あらゆる英語圏のひとたちに共通のことでしょうか?ごく親しい友人でオーストラリアの人がいるのですが、彼はうちの冷蔵庫を開けるときはたいてい「○○もらってもいい」と聞いてきます。日本文化に精通しているとは言いがたい人なりで日本人流に振る舞っているとも思えません。もしかして、誰に対しても「勝手に冷蔵庫」は危険なのでは・・と思ってしまったのですが・・・。私が考え過ぎでしょうか?
答え
かなり具体的に突っ込んで質問してこられているので私もいいかげんには答えることができません。そこで一緒に仕事をしている何人かのヨーロッパ人に「泊まる仲になったら冷蔵庫を無断で開けてよいか、食器を洗うのを手伝って欲しいか」とスバリ質問してみました。
以下はそれについて答えてもらったものです。
デビッド イギリス人男性
お客様が冷蔵庫を開けるのはおかしいが、泊まっている人なら開けておかしくない。食器を洗ってくれたらうれしい。
カテリーナ イタリア人女性
家に泊まっている人が冷蔵庫を開けるのはおかしくない。寝室に入ったりするのはおかしいが、みんなが使う台所にある冷蔵庫などを開けるのはかまわない。イタリアには「魚も三日たつと臭くなる。ゲストもお客様だという意識でいてもらうと三日たったら帰ってもらいたくなる」ということわざがある。だからそうならないためにはお客様という差別感はなくして家族の一員であるという意識でいくべきである。
したがって台所の仕事を手伝うことは強制しないが、できれば協力して欲しい。
ピーター ドイツ人男性
お客として来た人が冷蔵庫を開けるのはおかしいが、ホームスティで来ている人が開けるのはおかしくない。
食器を洗ったりはさせないが、やってもらってもいいし、それはそれでありがたい。
エロディ フランス人女性
ホームスティで来ている人でも冷蔵庫を開けるときは断って開けたほうがよい。その人たちに食器を洗うのを手伝ってもらったりすることもあまりない。
彼らの答えの中で共通していることは「お客様」という意識が双方にあるときは冷蔵庫を無断で開けるのは失礼だがホームステイしている人なら失礼ではないということです。フランス人のエロディは少し違っていました。
考えてみると日本人の場合でも泊まる仲になったら冷蔵庫を開けても失礼ではないですよね。ただし、泊まっている仲でも「お客様」として泊まっているときは違います。
これもその家庭によってずいぶん違ってくると思います。
個室がいくつもあって人を泊めるのを慣れている裕福な家庭と3LDKや4LDKに住んでいる私たち一般的日本人とでは違ってきます。
結局、取材(?)を通じて感じたことは、アメリカ人はヨーロッパ人と比較するとやはりかなり自由だということです。言葉で答えると同じような答えになることでも、実際の体験になると違ってきます。
私の体験をお話します。私は今から15年ほど前しばらくぶりに渡米したとき、友人のアメリカ人の家に泊めてもらいました。
その家に泊まる初めての夜は友人の家族とレストランにいって夕食をごちそうになりました。そのあと家に帰った後も、のんべぇの私はシャワーを浴びた後はビールが飲みたいところです。時差ぼけ(jet lag)はまだ続いており、私は早く寝られそうにはありません。ところがお酒を飲まないこの家族は普段は11時くらいには寝てしまいます。
ビールの後はウィスキーの水割りを飲みたいのですが、氷と水が必要です。アメリカ人は、食事以外に飲むときはつまみがいりませんが、日本人の私はつまみが欲しいのです。簡単なつまみは冷蔵庫のどこに入っているのでしょうか。このような質問をしたとき、この友人の奥さんは「冷蔵庫はいつでも勝手にあけて何を飲んでも食べてもかまわない」と答えてきました。
うれしいけれども私は「何故」と聞いてみました。そうしてくれたほうが気をつかわないですむので楽だというのが奥さんの答えでした。つまりアメリカ人らしい合理的に考えだったわけです。
私が納得したのを見ると夫婦は三階の寝室に行きました。残った私は冷蔵庫のあるキッチンでゆっくり飲んだあと、あてがえられた二階の寝室に行って寝ました。
ところがその後、私が泊まり始めてからその家のおばあちゃんが自分の個室を明け渡して私に使わせてくれていたことがわかりました。部屋が十分になかったのです。日本ではこのようなことになったらご迷惑をおかけしました、私は出ていってホテルに泊まりますということになりますが、アメリカ流は違います。私は日本人でベットはいらないからリビングで寝たいと言いました。
それでいいならそうしてくれということになり、二日目から私はこの家族が寝た後は大きなリビングで特大テレビを見ながら水割りを楽しみ、その後に寝るようになりました。一階はキッチンと食堂とリビングしかありませんから、夜中に音を立てても誰にも迷惑がかからず、こちらのほうがよほど快適です。
週末に別荘に行きました。このときも私は遅くまで飲みたい場合、どうするのかと聞きました。これに対しても私が不自由のないようにしてくれました。ところが決して日本人のようにムリはしません。見栄もはりません。ないものはない、出来ないことは出来ないと言ってきます。その中で家族の一員と同じようにあつかおうとするわけですね。
私はこのような体験の中からアメリカのふところの深さ、自由を尊ぶ精神、そして融通性を学ぶことができました。
ところが一つ困ることは家族の一員として他の家族の人と何らの差別をしないのはありがたいのですが、家族のことを相談されるのがときに困ります。奥さんは亭主の不満を言ってきます。おばあちゃんはこの家を買ったとき自分がどれだけの資金を出したかを言ってきます。それに対して娘婿は感謝がないと不平をこぼしてきます。娘は家によく遊びに来るボーイフレンドを私がどう思うかを聞いてきます。
私が「彼はいいよ」と言ったらこのお嬢さんはチャッカリしているんですね。私がこの家族を食事に招待するときにはこのボーイフレンドを連れてきて、私たちとは別の隣の席に座って人のフトコロで仲良く楽しんでいるのです。アメリカはこのような意味では素晴らしくハチャメチャです。
話は質問からかなり逸脱しましたが、アメリカ人は他の英米人とはかなり異なると思います。ただそれらの英米人でも合理的なところは同じです。大事なことはわからないことはざっくばらんに聞いてみたほうがいいということです。
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